CPU切り替え機購入顛末

仕事中、知り合いからhttp://www.watch.impress.co.jp/akiba/hotline/20031018/ni_i_in.html#omnidvi4のURLを知らされました。
先日から僕はDVI対応のCPU切り替え機が欲しい、と言っていたので、それを覚えていてのことでしょう。ありがたいことです。
仕事が全然忙しくないのをいいことに、早速秋葉原に向かむことにしました。脇目もふらずこの店に突進し、モノを探します。
なるほど、これか……。
それは棚の最上段に置かれておりました。パッケージは当然シュリンクで覆われており中は見ることが出来ません。
ここでいくつか疑問がありました。キーボードやマウスはどうやって繋ぐのか? 今使っているのはPS/2規格の端子で、何らかの手段でUSBに変換する必要があります。さて、どういう変換コネクタを買えばいいのでしょう? 場合によってはPS/2ー>USBの切り替え機を二つ買う必要があります。もしくはキーボード+マウスで一つのUSBポートにする変換器を買わないといけません。
仕方がないので、店員さんに質問することにしました。が、店員さんも判らない。シュリンクされてる売り物を開けて確認する、と言うわけにもいかない、というので、ひとまず僕が購入して、お店でパッケージを開けて残りの必要なケーブル・コネクタ類を購入する、ということにしました。……この時点では購入する気、満々だったのですよ、ええ。


無事支払いも済んで(本体に、本体とPCを繋ぐケーブルで5万円を超えました)、モノを抱えて店の奥のPCに向かいます。親切にも、店の実機で試させてくれるというのです。確かにそうでもしないとちゃんと動くか判らないわけですが。
今までデモ機として動いていたマシンを止めると、いよいよ店員さんと二人してシュリンクを破り、箱を開けました。こういう新品を開けるというのはいつでも心躍るモノですが……今回はそれは急速にしぼみました。
……汚れてる?
まず目に付いたのは、紺色の筐体の上についた、茶色の汚れ。
新品なのに、何で汚れてますか。
いえいえ、海外のモノには得てしてこういう事があります。新品の機器の一部に、以前の故障回収品の部品を使ったりするのです。困ったモノですねぇ、と店員さん共々苦笑しつつ汚れを拭き取ろうとすると……
……これって、傷?
汚れじゃなくて、傷だったのです。何かで引っ掻きえぐった様な傷が、5センチ四方ほどの範囲にいくつか。さっきの汚れはその時の削りかすだったのでしょうか。
流石に僕も、汚れは許せるけど傷は嫌です。拭いて直るってもんじゃないですし。
店員さんも多少顔が引きつっています。
「どうしますか?」
「とりあえず、繋がるかどうかは確認してみたいんですけど……」
購入しようと思ったこの4ポート版は最後の1つですが、2ポート版はまだ在庫があります。繋がることが確認できたら、差額を返してもらってそちらに変更、とかお願いできないかなぁ、などと考えていました。ほら、傷があるから、といえば、交換くらいはしてくれるかな、と。
店員さんもうなずき、接続にかかりました。店員さんPCのケーブルを外し、PC側のケーブルを差し込んでいるので、僕は切り替え機に今までPCに刺さっていたケーブルを繋ごうとしました。
……DVIケーブルが刺さりません。
切り替え機のケースにDVIケーブルのコネクタ部分がぶつかってます。
っていうか、視線をケースと平行にすると、コネクタのネジ穴が半分、ケースに隠れてるのですがー。
……構造上の欠陥?
即座に店員さんに見せると、その人も唖然としていました。多分。
さすがにこの状態では買う気も無くなりました。ケースを自分で削って使える様にする、なんて気力もありませんし、この程度のポリシーで作られた機械、中身も十分に不安です。ケースの傷、というのもありましたし。
一応、さらに2ポート版もシュリンクを破って開けて確認してみる、という選択肢もあったのですが、どうにも良い予感がしません。VGA版の筐体のコネクタ部分も見せてもらったのですが、これをDVIに置き換えると……うう、やっぱり無理が発生している様な気がひしひしとします。
幸い、この状況全てを店員さんが見ていたと言うこともあり、即座に返金と言うことになりました。
まったくもって幸運でした。もし何も考えず、店で開封して確認しなかったら、今頃外れを掴んだと落ち込んでいたことでしょう。
というわけで、モノは手に入らなかったのですが、こうして日記のネタとしては十分なモノを手に入れたのでした。おしまい。
そうそう、いきなり質問から実機確認までしてもらい返品までしてしまったのに、USER'S SIDEさんの対応は実に気持ちの良いものでした。次回があったらぜひとも利用させて頂きたいと思いました。