ナムコ クロス カプコン

というわけで、クリア。かかった時間は80時間を越えてます……と言えば、日記がご無沙汰だった理由もご理解いただけるかと。
で、感想など。どういうゲームなのかについては、オフィシャルサイトを見てもらうのが早いと思うので割愛。
まぁ、おもしろかったです。それはこんな時間をかけてまでクリアしてるところからみても自明の理だとは思いますが。
やはり、出てくるキャラクタがよかったですね。最近のゲームより昔のゲームが多かった、というのが、自分のような昔からのゲーム愛好家の魂をぐっとつかんでくれました。女は萌えるし。男連中は燃えるし。……女性陣より親父連中の方がインパクトがあったなぁ。リュウストリートファイター2)は修行バカだし。ギル(ドルアーガの塔)は実直なイメージ通りだし。アーサー(魔界村)はやたらと渋いオヤジになってるし。三島平八はまさにうさんくさいジジイだし。名無しの超戦士(ロストワールド)は声優の所為もあって日曜洋画劇場ばりの格好良さだし。ホリ・タイゾウ(ディグダグ)はこのドット絵がこんなにっ! と驚きもひとしおだし、デミトリは……なんか弄られキャラになってたけど、それはそれでよし……なのか……?(レッツプレイ……*1だしなぁ) 女は……総じて胸が大きかった、という戯けな印象が一番ですか(ぉぃ (例外:リリス
で、この連中がイベントシーンでニヤリとするような会話を繰り広げてくれるわけですよ。ここら辺はナムコキャラもカプコンキャラも入り乱れてて、とてもよかった。
それにキャラクタだけじゃなく、世界観も昔のゲームからの使用が多い、というのもよいですな。こっちを語るとネタバレになるので詳しくは書けないけど、これとこれを組み合わせるのかー、というのが実に趣味に走っていた感じでよかったです。
それから細かい部分に関しても、小ネタが効かせまくってあって実によい。各ステージのタイトルも、ゲーム中の有名な台詞からゲームを元にしたゲームブックのサブタイトルまで、ありとあらゆるネタが使われている感じで。特にシルフィー(ロストワールド)が使う技やスキルが、カプコンレゲーネタオンパレードなのには感涙ものです。
そうそう、忘れちゃいけないのがBGM。無論、元となったゲームのアレンジなのですが、この出来がとても良い。原作のイメージを壊さず、現代用に膨らましてある、といった感じだろうか。特に気に入ったのはディグダグ2と魔界村。クオックスの曲(ドルアーガの塔)もよかったなぁ。
そしてわざわざ最後に持ってきた、オリジナルキャラについて。ヒロインの小牟萌え(ぉぃ いやその。狐だ、とか、年寄りだけどロリ風味、とかもまぁ悪くないんですが、こいつの喋る台詞がことごとく元ネタがあるわけで。それも実に濃いヤツが。何というか、もえたんの元ネタ解析を彷彿とさせられるような感じですよ。範囲はレゲーから漫画・アニメ、果てはプロレス等々。よくもまぁこんなキャラを……と思ったら、ゲーム制作者のインタビューによればその人の萌え要素をことごとくぶち込んだ結果だとか。さもありなん。
こうやっていい点を書き流して来たわけですが、やっぱり気になる点もある。とにかく時間がかかることが最大の問題。戦闘システムにアクション的要素がある分、それは仕方ないのかもしれないけれど、とにかく時間がかかりました。
あと、ストーリーの方ですが、最後の方、息切れしていた感じがしました。キャラ同士の掛け合いも最後の方になると少なくなっちゃってもの悲しかったし。
ゲームバランスもかなり簡単な方に傾いてます。一部のキャラクタに問題があるような気もしますが。
というわけで、昔からのゲーム愛好家には超お勧め。睡眠時間を削ってでも遊ぶ価値があります。僕のように。そうじゃない人にはお勧めしません。単にぬるいSRPGで終わってしまうでしょう。


ついでに、いろんな方向性別キャラクタ雑感

  • 性能的に強かったキャラ
    問答無用にCOS-MOSゼノサーガ)。
    攻撃力が高い、防御力がとても高い、スキルが超強力、と弱点が見えません。正直、こいつ一人で最終面はクリアできると思います。
    次点でシルフィー(ロストワールド)、クリノ&サビーヌ(ワルキューレの冒険)。
  • 性能的に弱かったキャラ
    トビ・マスヨ&天現寺ひろみ。(バラデュークバーニングフォース
    遠距離攻撃しかできない、というのは他にもいるんですが、その攻撃がとても微妙で全然繋がらない。一発も強い訳じゃない。なんとも使い勝手が悪かったです。
    他には、ロック&ロールもちょっとつらかったけど、後半覚える技でなんとか攻撃数自体は稼げていたからなぁ。
  • 使いどころが難しかったキャラ
    ギルガメス&カイ(ドルアーガの塔
    防御力も高いし、ダメージを受けるとMPが回復するんで、拠点防衛にはとても役立つんだけど、とにかく足が遅い。最終回は登場キャラを選択できたんでこのキャラを出したんだけど、歩くだけで精一杯。1回も戦わないまま、終わってしまいました。
  • 性能に関係なくお気に入りだったキャラ
    トロンにコブンロックマンDASH)とかよかったなぁ。
    マーベルVSカプコンで元ネタも知らずによく使っていたけど、今回ナムカプでよく分かりました。トロンもいいけど、コブンの方がお気に入り。妙に人間くさい40体のロボット。いいなぁ。(ちなみにマーベルVSカプコンでの使い方は、トロンとコブンで昼食ラッシュ×2を繋げる、というダメっぽい遊び方)
  • そういえばこんなのもいたな、なキャラ
    実のところ、該当無し。
    スパロボと違って、途中の面の大半は「3チームに分けて3面をそれぞれ強制出撃」みたいな感じで全キャラ登場させられるんで、控え室要員、みたいなキャラは発生しようがない、というか。
    それに敵キャラが数多く出るんで、どんなキャラでも使わないとやってられない、というか。それにみんなそこそこ使えたし。
  • お前、本当に人間か? なキャラ
    ブルース&レジーナ(ガンサイバイバー4)
    他のキャラはプロテクターとか鎧とかバイクとかで攻撃を受けてるのに、ブルースはTシャツ1枚で敵の攻撃を受けまくっておりました。しかも、それなのに防御力が異常に高い。しかも行動開始時にHPがMAXの10%回復する、っていうスキルを持ってるし。その防御力を他のキャラにも分けてください……。
  • お前それは狙いすぎだろう、なキャラ
    シオン&M.O.M.O.ゼノサーガ
    初登場時に小牟から「眼鏡に無表情に…ロリ、色々取り揃えてきたのぅ」と言われたうちの二人。特にM.O.M.O.が、戦闘中にコスプレする技はあるは、そもそも技が魔法少女っぽいし、スキルでもコスプレするのがあるは、いかにもおどおどしたロリっぽい役柄だわ、と色々狙いすぎのです、はい。原作ではどんな感じだったんだろう……?(ゼノサーガは未プレイ)
  • その立ち絵はなんなんだ、なキャラ
    シルフィー(ロストワールド
    技やスキルの数々も遊び過ぎなのですが、その性格設定も結構無茶。さすが、バックストーリーがないだけあって、やりたい放題やってる、って感じですか。特に立ち絵の1枚が、実に腹黒い笑みを浮かべてる様でとっても良い感じです。
    次点で、トビ・マスヨだねぇ。あの目つきがとっても怖いのです。
  • 男なのか女なのかはっきりしろ、なキャラ
    クリノ&サビーヌ(ワルキューレの冒険
    サビーヌの性別がはっきりしません。一人称はオレ。口調はちょっとぶっきらぼう。でも女の子っぽい仕草の立ち絵があったり、クリノのことを意識した台詞があったり、と実にはっきりしません。(平八に小娘呼ばわりされてたりはしたけれど……)
    ちなみにクリノは妻と子供がいたりします。
  • 声ぐらいつけてあげてよ、なキャラ
    アーマーキング(鉄拳)
    いや、キングもなんですけどね。他のキャラはみんな戦闘時には声が出るんだけど、この二人はまったくありません。元のゲームではガオーガオー叫んでたみたいだから、それくらいやってもよかったのになぁ、と思いました。

まだまだ出てきそうだけど、とりあえずこんな感じでいったん終わっておきましょうか。

*1:キャラクタの行動開始時、みんな何かしら喋ってくれるんだけど、デミデミ(モリガン命名)は「レッツプレイ……」と含み笑いをしてそうな声を出してくれます。こいつだけ浮いてます