煉瓦亭のカツカレー

今日はカレー部の部会で銀座まで行ったのでした。店は煉瓦亭。
昨日調べてみたのですが、この煉瓦亭という店、洋食屋の老舗でして、特にカツレツが美味しい、ということのようでした。それはいいんですが、この店のカレーについて書かれたページが全然出てきません。ようやく見つけたと思ったら、裏メニューのカツカレーを食べたという話。裏メニュー? と思ってカレー部に聞いてみると、本当の事らしい。普通のカレーはちゃんとメニューにある、とも聞きました。
正直、この時点で今回は期待できないかも……と思っていました。
そもそも、なぜカツカレーなんて普通にありそうなものが、メニューには載っていないのでしょう? 理由はいくつか考えられます。
「試作品だから」……昔から裏メニューと言うことで存在するようなので、これはなさそうです。
「常連様用」……だったら一見の客が頼んだら却下されそうですが、普通に頼めるようです。
「格好をつけているだけ」……それよりメニューに載せた方が、儲けにはなりそうです。
「頼まれると店の損になる」……カレーが1200円、カツレツが1250円に対してカツカレーは1800円。損になるような値段とは思えません。それに、損にならないような値段設定にすればいいだけですし。
いずれにしろメニューに出さないということには何かしら理由があるはずです。そこらへんが僕としてはひっかかるところだったわけです。


さて、実際に今日行って食べてみたわけですが。結論から言うと、自分の予想通りあまりふるわないカツカレーでした。カツカレーとしては。
まず特記すべきはカツレツが美味しいこと。分厚く切られた肉は軟らかく、口に入れるとさくさくした衣の中から、汁気たっぷりの肉が現れます。薄くつけられた塩味は肉の味を引き立て、ソースをつけなくとも十分に楽しめます。
カレーはまあまあ。よくある黄色いカレーです。肉もそれなりに入っており、ほとんど辛くはなし。値段は高いですが普通に食べれるものです。
しかしこれが合わさるとどうなるか。カツの美味しさに、カレーが負けるんですよねぇ。なんていうか……味が釣り合っていない、というか。
そもそも肉が分厚いから一口大に切ることも出来なくて、ご飯とカレーと一緒に口に放り込むことができません。カツカレーは、カツとご飯とカレーを一緒に口の中に放り込んで楽しむからカツカレーなのであって、それが出来ないのはちょっとなぁ、と思います。(チャンピオンカレーとかその系統の店では、カツはかなり細かく切られていますが、あれはありがたいですねぇ)
あと、どうしてもご飯とカレーソースの上に乗ってますから、徐々にしめって衣のさくさく感がなくなってきます。これはこの美味しいカツレツにとってはかなりのダメージです。(それを防ぐためか、カツの上にほとんどカレーソースがかかっていません。このため、全体的にカレーソースが少なめで、それも残念だった点ですね)
まぁ、それでも味としては普通に楽しめるレベルで悪くはないんですが、そうすると問題になるのは値段が高いこと。この内容で1800円は高いです。流石銀座だっ、って値段です。
というわけで、もし僕が再度この店に訪問することがあっても、カツカレーは二度と頼まないでしょう。他に美味しそうなものがメニューにたくさん載ってたし。


最後にカツカレーがメニューには載らず、裏メニューになっている理由の推測
「一応カレーの上にカツをのっければカツカレーになるし、注文する客もいるから作りはするけど、店としてはあまり推奨できる内容ではないのでメニューには載せてない」
さて、真相はどんなもんでしょ。いずれにしろ、裏メニューだといって喜ぶのは違うような気がしますよ?