第2回:『方針』

このプロジェクトについて書く前に、自分の行動方針について書いておこう。
「計画は悲観的に、行動は楽観的に」
とは誰の言葉だろうか。その出典は分からないが、とにかく自分が作業を行う時の方針は、この言葉に集約される。
計画を立てる時には、とにかく慎重に考えていく。抜けはないか。問題が発生したときの対応策は。等々。別に自分自身が慎重な性格だからではない。むしろ逆である(衝動買いが多いのもその現れか?)。これは仕事としてプログラムを作っていく上で身に付けた技術である。
計画を検討する会議などの時に、これは顕著に現れる。外から見れば僕は、人の意見にすべてツッコミを入れる嫌なヤツと見えるかもしれない。しかしこれは常日頃仕事でもやっていることである。最終的に穴のない計画を立てたいだけなのだ。
この方針をこのゲームを作るプロジェクトでも採ることにした。上記のように、発起人の考えはかなり甘い。甘いのだが、それはよい面もある。物事を前向きに進めていこうという力となることである。彼はいろいろな案を(無茶なものも含めて)出し、僕がそれをサポートすればうまく進むのではないか。
最初はこんな風に考えていた。