第16回:感想

大きくβ版と書いていたため、その点を問われたことも何度かあったが、無事に全部売り切ることができた。そのことをシナリオ書きの携帯に慣れない手つきでメールしたことを覚えている。
イベント終了後、いくつか感想をもらった。大抵は好意的なものであり、誤字脱字のチェックをしてくれた人もいた。
まあ、中には心配をしているつもりなのか、「CDをプレスに出して売るなら、この内容じゃダメだ。絵に統一性はないし、声もついてないし、オープニングのムービーはないし」などと忠告してきた人もいた。もちろん、ありがたく無視させてもらったが。イベントに「参加者」としてではなく、「客」として参加しているものの意識など、こんなものなのかもしれない。または先日どこかのブログで見た、「同人誌を買う人間の大多数は見た目や知名度で買っており、中身は関係ない」という意見と関係があるかもしれない。
自分としては大満足の結果である。何しろ、本来ならば日の目を見ることがなかったものが、こうして一つのゲームとしてまとまり、世に出すことができたのだから。我ながら良くやった、といったところであろうか。
とはいえ、今回自分が担当した作業に関しての感想はなかった。まぁ、裏方的な作業ばかりだったのでそれも当然ではあるが。それに所詮数日ででっちあげたシステムである。褒められても、貶されても、困ってしまうではないか。