うたわれるもの 第18話

今回はカルラの故郷であるナ・トゥンクの話。
とはいってもAパートは前回の17話の雰囲気を引きずったまま、コメディ調に話が進むわけです。そして最後はその雰囲気のままハクオロはカルラに拉致られて、ハーレムパーティでナ・トゥンクに旅行と相成ります。なるほど、うまくやったなぁ。多分17話でコミカルな雰囲気に持って行ったのは、この展開をやりたいから、っていうのもあったんじゃないでしょうかね。これはゲームの展開通りな訳ですが、16話までのシリアス一本槍な雰囲気でこの展開は、違和感ありすぎですからね。
ところでアニメではエルルゥに見つかったカルラの契約のシーン、PCゲーム版ではご想像の通り18禁なシーンに雪崩れ込みます。エルルゥにも見つかりません。このため、旅に出るシーンでエルルゥはなんとなく文句も言わずについてきた、という感じでした。これをアニメでは見つかったが為に、逆に付いてくる理由が明確に出ていると思います。そして和解のシーンでのハクオロの「家族だから」に、複雑な笑顔を浮かべるエルルゥと、対照的に嬉しそうなアルルゥ。いやいや、ナイス改変、ですなぁ。
Bパートから徐々に、シリアスな雰囲気へ。ゲームでは解放軍に取り囲まれる前にカルラの一暴れがあったんですが、尺の問題かカットされてました。残念……だけど、十話の冒頭で一応やってるし、まぁ仕方のないところですかね。下衆どもの台詞とかカルラの虐殺っぷりとか、テレビで放映できない類のものだし。
集落救出戦。ウルトリィが魔法を使っていたのが驚き。てっきり前線には出ない、攻撃などしない、というキャラのまま行くのかと思っていたんですが、結構えぐい術を使えるようで。コマ送りすると、プレスされて血が溢れてるのがわかったり。まぁゲームではこういう重力系の術は使えませんでしたけどね。そしてトウカとカルラで挟撃して戦意を喪失させる。単なる力押しじゃなくて、策を練ってるってのもよいですな。以前も見た策ではありますが。
最後の見所はカルラとデリホウライのタイマン……というか、お仕置き、というか。さすがに縦回転のまま宙を飛んでいったりはしませんでしたが、シリアス展開中ではあれが限界なんでしょうかね。
全体的に見て、うまい具合にまとまってたなぁ、という感じです。ちゃんとウィツァルネミテアの契約、というのも出ていたし。次回で、ナ・トゥンク編は終わるようですな。すると二十話からの七話で残りかぁ……収まるんだろうか? まぁこのスタッフならきっとうまくやってくれると信じてます。