原作リスペクト、とは。

ゲド戦記は原作も読んでないし映画も見てないのですが、どうも先日ジブリが公開した映画に対して原作者が大層怒っているらしいです。
Ursula K. Le Guin: Gedo Senki, a First Response(原文)
ゲド戦記Wiki - ジブリ映画「ゲド戦記」に対する原作者のコメント全文(訳を試みているページ)
ざっと見ましたが、一つ言えることとしては、映画を作った側に原作へのリスペクトが足りなかった……というか皆無だったんじゃないかな、と。
もちろん、小説と映画では表現方法も費やせる時間も何もかも違うわけで、全く同じままに作ると言うことはできないでしょうが、それでも原作で作者が語りたかったこと、描きたかったことを読み解き、反映するということは必要なのではないかと思います。
最近のテレビアニメも、これが欠けている作品が多くあるようですね。つよきすとか*1。映画版のAIRとか*2ハルヒとかうたわれがいかに幸運だったか、ということかもしれません。
とはいってもこういうことは、商業作品だけというわけでもありません。同人作品でも数多く見られますな。同じ展開のエロ漫画の、キャラクターだけすげ替えて、作品名を被せて、二次創作として売る、とか。ほとんどオリジナルな音楽に、原作のフレーズを一つか二つだけ乗せて、アレンジだと言い切る、とか。ま、極端な例ですがね。
今回コミケに行かなかったのは、こういう有象無象な中から、本当に原作が好きで作られた同人を捜し出すだけの気力が、今回は無かったから、というのもありますか。
ま、それでもそれで満足している人たちがたくさんいる以上、これからもこういう作品は多く作られていくんでしょうなぁ。

*1:あれも原作者が自分の想いをネットにアップしたはずですが、周囲の有形無形の圧力ですぐさま消された様子

*2:Keyスタッフのあまりにテンションの低すぎるコメントが印象的でした