伊豆高原ぶらり温泉一人旅―3日目

6時45分起床。くもり。
朝ご飯は7時から出来るというので、7時半からにしてもらい、7時から風呂に行った。やっぱり、空いている。
朝食は普通に和食。ごく普通においしい。


朝食。サラダのホワイトアスパラガスがどうみても缶詰
食べているうちにどんどん雲行きが悪くなり、気がついたら雨が降っていた。ときおり、かなり激しく降る。

雨。高感度で雨粒が撮れるか実験

海側も撮ってみた。雨で海がほとんど分からない
今後の予定を考える。今日は熱川バナナワニ園に行くというのが大きな目的で、後は適当に観光するつもりだったが、この雨の中どこまでできるか。
いい加減考えるのも飽きたので、9時半頃にチェックアウトしてしまう。荷物は、チェックアウト前に買ったおみやげともども、フロントに預けてしまい、手持ちは傘だけである。足のマメには、フロントでもらった絆創膏を貼っておく。
まずは、熱川の観光スポットに行くことにした。ホテル脇の急な坂を下り、駅を目指す。ずいぶんと急な坂だ。Ezナビウォークではここまでわからなかった。なるほど、こんなに近いのになぜ送迎バスがあるのか? と思っていたが、その疑問も氷解した。

ホテル脇の道。斜度があるのがおわかりいただけるかと。
駅に出るが、実に閑散としている。ひなびた温泉地、という表現が実によく似合う。

伊豆熱川駅。海側の出入り口は広い

駅出入り口から駐車場まで、スロープが設けられている。お年寄りにも安心

スロープの終わりには、足湯が併設されている。雨の中はさすがに人がいない
ひなびた温泉地、という表現が実によく似合う。これで晴れてさえいればよかったのだが。

鯉のぼりが雨に濡れて重そうだ

街の中央を流れる川

「温泉橋」とあまりにベタな名前だったので
一応事前に仕入れた情報に基づき観光スポットを巡るが、とてもとても閑散としている。というより、表を出歩いている人が僕以外見あたらない。時間も時間だし仕方がないのかもしれないが。

お湯かけ弁財天。勢いよく湯気が噴き出している

今は雨濡れ弁財天。濡れた幟が重そうだ

海の方にも向かってみる

海を眺める足湯、ほっとぱぁ〜く。もちろん、人はいなかった

熱川に温泉を見つけた道灌の像

駅のホームの向こうに見えるのは、熱川プリンスホテル

……露天風呂かな? 乗り出したら普通に道からでも見えますな。ご注意あれ
1時間ほど散策した後、今日のメインイベント、熱川バナナワニへ園と足を向けた。雨は依然と降っている。これでは他に客などいないだろう……と思っていたがこれが大違い。結構賑わっている。

結構人がいる
まぁ、バナナワニ園が熱川最大の施設だし、屋内の部分もあるようなので、雨天に人が集まるのはむしろ当たり前なのかもしれない。

全体図。ワニは右下の施設だけ。残りは植物類
熱川バナナワニ園だが、その名の通りバナナとワニを温泉の熱を利用して育てている。その比率は2対1位。しかしそのほか熱帯植物などを育てている温室があり、それが7ぐらいの割合である。個人的には熱帯の草花の方が興味あるので、大歓迎である。
というわけで、園内をさまよってみた。

ワニについて

ワニについて学べます

ワニはちゃんといるけれど

どいつもこいつもやる気なく寝てます

水の外に顔だけ出してるのが大半

リスもいる。こいつは野生のリス。とっさに撮ったのだけど、ちゃんと撮れてた。嬉しい

雨がいっそう激しくなってきた。霞んでいるのは湯気ではなく、雨

植物方面は、順路に屋根がついてます。ありがたい

レッサーパンダもいるらしい。流行だから?

温室の中は大抵こんな感じ

こっちはラン

こっちはソテツ

アンスリウムも並びます

温室栽培だからか、大きいねぇ

知識がなくても看板に説明がかかれてます。サトイモ科なんだ……

残念ながら、花は見れず

いよいよバナナ。何となく高まる期待

……緑ばっかり

分かってはいたけど、黄色くなったら収穫しちゃうよねぇ

珍しいのがみれるらしい

バナナの花か。確かにこれは珍しいかも

ここは食べられる果物がなる熱帯植物の温室

説明はあれど、実はなし

ほとんど枯れてるようにも見えるぞ

あ、実があったー

コーヒーは食べれないよなぁ

これも実がなってない……

発見。小さい実が隠れるようにありましたとさ

カカオ。こんなに大きいものだとは知りませんでした

ズーム。こういう時はやっぱりTZ1の10倍ズームが威力を発揮する

パパイヤの木。実も緑だから分かりづらい。上の方になってるよ

一言にパパイヤといっても、色々あるらしい

フラミンゴが大きなスペースで飼われている

屋外に咲いている花もある。こういう方がなじみがあるよね

こういうのとかも

フラミンゴばっかり目立ちやがって……と思っているかどうか、そっぽを向いた鳥

レッサーパンダ。二足歩行はみれませんでした

それどころか寝てるし。バランスは大丈夫なんだろうか

また別の温室。香草ばかり育てている温室だったか。正直、写真ではおもしろくないので大幅カット

ゾウガメ。FF12では巨大な連中がたくさんいたねぇ

クビを引っ込めて歩いていると、まさにFF12の様な感じ

甘味屋で休むこともできます

ここは花がメイン

華やか〜

様々な花が

所狭しと

咲いております

他の客も写真撮影に忙しそう

でも正直

花の名前が分かりません

ソテツ類の温室

緑ばっかりでおもしろくないと思っていたら

樹の先に花が咲いてました。これはよい

シダの温室

壁一面に緑色のものが張り付いております

カズラの類ですな

温室内の広場。きれいに装飾されてますな

こんな感じのドラゴンがFF12にいたなぁ

そろそろ疲れてきました。こんな階段を見せられたりすると、特に

そろそろ見て回るので精一杯な状況

なぜ穴が空くのか

いいねぇ、こういうのが家に欲しい。置き場所ないけど

壁一面に咲く花。こういう場所だからいいけど、きっとダンジョンの中ならボスが出てくる

スイレンの温室

さっきの温室とは対照的にスッキリした構造

様々なスイレンが咲いてます

ズームしてみたり

小学校にあったスイレンはこんなにきれいじゃなかったなぁ

ちゃんとプレートに名前が書いてあります。見てる人はいなさそうですが

僕も見ていなかったので、これの名前が分かりません

巨大な葉っぱ。乗れそうです

花が咲いていたのでズーム。このとき、ズームできる対象ばかり探していた気がする

その脇にランの類が展示されていた

日本では見ないようなのばかり。当然だけど

大きく木に咲いているのは珍しいような

密集。なぜか想像したのが量産型エヴァ。色とか

他の温室を回らずに最初にここに来たら、僕もこんな詩を詠えたのかも(無理
結局2時間ほどさまよったが、感想をまとめると、ワニは動かなくて面白くない。バナナは青かった。熱帯植物は多種多様の草木が見れて面白い、と言ったところか。

ちなみに園内の歩き廻りで、今度は右足の薬指にマメが出来てしまった。ついでに左足の小指にも。歩く速度が遅くなるくらいには、痛い。
疲れたし昼食を食べることにする。実はバナナワニ園に着いたときから何を食べるか決めていたのだ。
バナナカレー。


さりげなくかかれた、バナナカレーの文字
作り方は簡単。熟したバナナを天ぷらの要領で揚げ3つに切ると、普通によそったカレーライスの上に乗せただけである。

ジャガイモではなく、バナナです
味は正直なところ、美味しくなかった。原因は、カレーが弱すぎること。あからさまにレトルトなこのカレーでは、熱したバナナの甘みと少々の酸味を受け止めることが出来ないのだ。少しは期待していたが、残念な結果に終わってしまった。まぁ、他に食べようとしていた客もいなかったし、当然の結果かもしれないが。
食事後、おみやげを見繕う。バナナまんじゅうを会社の挑戦用アイテムとして購入し、ホテルに戻る。預けておいた荷物を受け取り、駅へ向かう。伊豆高原に戻るのだ。
1時半には伊豆熱川駅についた。

伊豆熱川駅の北側入り口

構内。当然、自動改札ではないです

そのかわり、全自動マッサージ器が完備

駅にあった看板。この看板からのイメージと実際は違いましたけど
乗る予定の電車は50分過ぎ。土産物屋を覗き時間を潰す。駅の待合い所にマッサージチェアーが置いてあるところが、いかにもという感じがして面白い。

ホームから。ライオンズ系列のマンションらしい

普通の普通の伊豆急。この他、リゾート21という観光用の、だけど急行ではなく普通の伊豆急もある
乗るのは普通の伊豆急。来るときに3時間近く(含む休息)かかった道も、電車なら10分しかかからない。
昼食がアレだったので、おやつをとることにする。目当て通り、駅弁売場でカツサンドを売っていたので購入。

カツサンド〜♪ レタスもちゃんと入ってる
300円でこのボリューム・味はかなりお買い得だと思う。端から端までカツが入っているし。

肉はちゃんと端から端まで挟まってます
雨が降っていることだし、早速宿に移動する。
3日目の宿は伊豆高原アンダティバ・リゾート。もはやおなじみの宿である。

アンダティバリゾートに到着

ここも結構緑に囲まれている
おなじみと言っても5回くらいしか行ってないのだが、僕の顔を覚えていて「おかえりなさい」と声をかけてくれる人がいる。うれしいことだ。(なんで「おかえりなさい」なのかは、アンダティバのウェブサイトを参照のこと)
チェックインの手続きをとり、部屋の準備が出来るまでライブラリ時間を潰すことにした。ライブラリには漫画やハードカバーなどが置かれており、自由に読むことが出来る。今まで名前は聞いていたが読む機会がなかった蟲師を手に取ってみた。面白い。漠然と単語か抱いていたイメージ(物理的にグロい絵柄の漫画)とは全く違った。別の意味でグロい部分はあるが。雰囲気としては、夢使いや、東方シリーズの根幹の世界観の部分に似たものを感じる。肯定も否定もせずただそこに「或るもの」として人間ではないものと同居する部分、といったらよいのであろうか。アニメ化もされていたはずだが、見なかったことを口惜しく思う。
3巻の先頭のカラー部分を読んでいるところで、呼ばれる。気がつくともう3時である。浴衣代わりの作務衣を受け取り、部屋に入る。

ダブルベッドルームは、狭い

そのかわり、ベッドが巨大で寝心地が抜群
うむ、タバコ臭くない。今回は予約が最後の一部屋だったので禁煙室を取れなかったのだが、喫煙室でもここまで除臭されていれば十分である。
冷蔵庫の中に入っていた水(伊豆のおいしい水とラベルが貼られていた)で喉を潤して一息つくと、早速服を作務衣に着替え、温泉に向かう。貸し切り風呂を3時15分から予約しているのだ。これも標準料金に含まれている。今回は菖蒲湯と言うことで一寸楽しみにしていたが、正直なところ全く楽しめなかった。まず、脱衣所に以前のお茶風呂の名残か強烈にお茶の臭いが充満していたこと。次に、菖蒲は単に2本ほど湯に浮いているだけで、らしさが全く楽しめなかったこと。湯船からあふれる湯に乗って洗い場まで流されて行くし。一番残念だったのは、窓の外にある観賞用のミニ滝の設備に不具合があったのか、騒音が聞こえていたこと。排水口が詰まったようなゴボゴボという音が間断なく響き、うるさいことこの上ない。早々に撤退し、現状をフロントに伝えた。改善してくれると良いのだが。
夕飯は5時半からなのでまだ2時間も時間がある。持ってきたDVDを見ることも考えたが、やはり先ほどの続きが気になる。ライブラリに寄ると蟲師の3から7巻を手に、部屋に戻りベッドに転がった。ここのダブルルームのベッドは低反発素材を使っておりとても寝心地がよい。そのまま、蟲師の続きを読み始めた。結局2時間かけて読了。全編に渡って一話完結系の話が同じテンションで続いていくのは大したものである。ますますアニメが見たくなった。
5時半からレストランで夕食。部屋食ではないが、料理のスタイルとサービス内容からみると、こちらの方が適しているのは確かだ。
標準料金に含まれているフリードリンクを頼みつつ、料理を楽しむ。以前と変わらず、美味しい。どうも僕は酔うと写真を撮り損ねるようで、こちらの料理も途中が抜けていた。

前菜

焼きたてパンはおかわりを持ってきてくれます

お造り

サラダ。大根がメイン。このあとのエシャロットのスープは撮り忘れた

魚料理。桜の風味がよい感じ

肉料理。豚肉の塩包み焼き、だったような

グリ茶のムースかババロア

コーヒーもいただきます
そういえば食事中、地震が起きた。どしんと下から突き上げられるような短い揺れだった……と思う。結構大きかった……ような気がする。酔ってたので正確な判断は不能。ただ携帯で震源地を確認したら伊豆地方の東の沖合だとか。まあ食事に影響がなかったことだけは間違いない。
夕食後……よく覚えていない。どう見ても飲み過ぎである。8時からの一人カラオケをほろ酔い気分でこなしたことは覚えているが。
そのあと、10時からの夜食タイムまで時間あると、ライブラリに向かったのが悪かった。そういえばちゃんと読んだことがないな、とはじめの一歩を読み始めてしまったのだ。気が着くと12時頃になっていた。もういいや、と半ばやけ気味に、置かれている全巻の読破をもくろむ。結果、間柴と、邪悪なカウンター使いが戦う、という前まで読了。時刻は4時半になろうとしていた。自分のバカさ加減に呆れつつ、就寝。ちなみに感想だが、まとめて読むと話のパターン化が見て取れて面白くない。週刊で読んでいる分には気にならなかったのだが。そういえば、一歩対伊達戦のところが何巻か抜けていた。もしかしてそこが一番面白かったのか?