うたわれるもの 第25話

アニメオリジナルの演出が多々ありましたが、どれも納得行くものでした。一人決着をつけようとするハクオロについていこうとするエルルゥとアルルゥ、門で待ち受けるみんな、とか、ムツミ=カミュを体を張って止めようとするアルルゥ、とか、自分の意志でここにいる、と口にするエルルゥとか。今まで積み重ねが綺麗に昇華されているような感じ。
ストーリー進行に関しては、上記を除いてほとんど原作通り。ただ原作ではこの進行度ではほぼ全ての謎が解けていたのに、アニメではまだ謎が残ってますな。物語の核心たる部分が。

  • なぜウィツァルネミテアの半身=ハクオロ=アイスマンはエルルゥの元に傷ついて現れたのか(1話の冒頭の状況はなぜ生まれたのか)。
  • エルルゥとミコトの関係は?
  • なんでウィツァルネミテアはムツミの「お父さん」なのか。
  • アイスマンの時代の研究員たちはどうなってしまったのか。
  • なぜアイスマンは氷付けになっていたのか、また別の時代に銃で撃たれた研究員との関係は。

ここらへんを最終回にウィツァルネミテア同士が殴り合いながら謎解きしてくれるんじゃないでしょうか。もしくはムツミが解説してくれるか。ムツミもいろいろ見てきている訳だから、解説役に最適だしねぇ。
後は原作と違っていて驚いたのは、ムツミが解体されて保存されていなかったこと。確か原作では、器官レベルに解体されて保存されていたという話があったような。まぁそれをアニメでやるわけにもいかんだろうけど。
あと、ムツミとアイスマンの関わりを描いていないこともどうするつもりなのかと。脳だけのムツミとテレパシーでコミュニケーションを取ったりしていたんだけど……。まぁ、種の父、と言う意味での「お父さん」だとするのかも。そういえば、なんでケモノ+人というクリーチャーが実験体として存在するのか、ということも説明してなかったしなぁ。
それから、最終決戦がいきなり地上になったこと。原作はあのまま地下で殴り合ってたような。ただまぁこの改変はおそらく、以前オンカミヤムカイで出てきたものを使うつもりなのだと予測。ウルトリィとムツミ=カミュの力だけでアレを成す……ってのよりは説得力があるし。


全く話はかわるけれど、人様の感想を見ているとよく「原作をやっていないから展開がよく分からない」というコメントを見かけます。
大丈夫、原作ゲームプレイしたときも、24話相当ぐらいまではアニメと同じ程度のネタバラシしかされなくて、混乱しながらプレイしてましたから。(25話相当部分ではどうか、というと上記の通り)
結局ゲームを終わった後、2ちゃんねるの討論スレとかを覗いてようやく理解した状態ですから、そういう意味ではあまり親切なゲームではなかったと言えるかもしれません。
それでも、燃えたし萌えたし感動したんですけどね。